2010年5月8日、おかげをもちまして、学習学フォーラム2010を盛況のうちに開催する
ことができました。
東京大学准教授の中原淳氏には、「学習においてバーチャルとリアルの区別自体が薄れてきている。
まさにこのフォーラムのように、一体となった学びを設計することが学校でも企業でも必要」などの
総括をいただきました(詳細は中原氏ブログに掲載いただいております)。
また、 参加いただいた方からは、「ツイッターというバーチャルなメディアを使って会場内から発言する感覚が
新鮮だった。未来の教育の方向性を感じた」
などお喜びの声をたくさんいただくことができました。
当日の様子は、現在もUstreamやtwitterでご覧いただくことができますので
ご参加いただけなかった方は、
ぜひ下記からご覧ください。
概要:フォーラムご案内ページをご覧ください
Youtube:第一部の録画ビデオがご覧いただけます
・主催団体挨拶
・加藤幸二氏プレゼンテーション(前半、後半)
・炭谷俊樹氏プレゼンテーション(前半、中盤、後半)
Ustream:第二部パネルディスカッションの録画ビデオをご覧いただけます
twitter:「ハッシュタグ:#learnology」
※@benkyo_kaiさんが、当日発言されたtwitterをまとめてくださいました(第一部、第二部)
総括:中原淳氏によるフォーラムの総括はこちら
5月8日、日本教育会館でフォーラムが開催されました。
基調講演の後のパネルディスカッションの背景には、会場内だけでなく、
USTREAM の生中継をご覧になった会場外の方からもツイッターが流れ、
このイベントそのものが、バーチャルとリアルが 融合する時空になったと思います。
イベント終了後も、ツイッター上で活発な議論が展開されています。
中原淳先生が「バーチャルな学びがリアルな学びを駆動する」とおっしゃいましたが、
まさにこれからの学習を考えるネットワークが一つ生まれたのではないかと思います。
こういう時代になると「教育者の役割」も変わってこざるを得ません。
あらゆる学習資源を駆使して、個々の学習者の学びのために、
ネット・対面を問わず適切なプログラムを提供し、
学習プロセスで肯定的なフィードバックを行ない、
学習意欲を引き出し、学習成果を評価して、次の学びにつなげていくこと。
機械にはできないことを人間が行なう必要があると思います。
そもそも脳内の情報処理プロセスには、バーチャルとリアルの区別はないと考えられます。
たとえば、催眠中の被験者に「熱いコテをあてます」というと皮膚に火傷が生じたり、
梅干しを思い浮かべると唾液が分泌する、という事実が知られています。
であれば、学習者の側から、両者を区別する必要はあまりないのでしょう。
同期・非同期、空間共在・非共在といった軸で、
バーチャルとリアルを区別すると便利に感じるのは教育提供者の側の都合だったのかも知れません。
これからの学校教師、研修講師、そして組織の管理職にとって、
個別の学習活動ではコーチングがますます重要になります。
そして、集合的な「学び合い」ではファシリテーション能力が問われてくるでしょう。
内容に関する知識は多くの場合必要条件ですが、決して十分条件ではありません。
企業のマネジャーにとっても、一人ひとりのメンバーの学びをサポートし、
メンバー間の学び合いをサポートして相乗効果を引き出すことができるのが「実力」だと思います。
学習学協会代表理事 本間正人